ボーリンフタマタクワガタ 原名亜種の飼育記録

Hexarthrius

基本情報

□ 学名:Hexarthrius bowringi bowringi

□ 和名:ボーリンフタマタクワガタ 原名亜種

□ 産地:インド ウエストベンガル ダージリン

我が家で羽化した♂個体の紹介。サイズは66 mm up。サイズは大きくないが体積はサイズの割にある。また、ボディ全体の赤みが強い個体である。

我が家で羽化した♀個体の紹介①

我が家で羽化した♂個体 (レッドアイ) の紹介②

かなり綺麗なレッドアイ。

我が家で羽化した♀個体 (レッドアイ) の紹介②

①に比べて前胸背板の赤みが強い。

飼育情報

ペアリング

羽化から約1か月で後食を開始するので、ゼリーを食べ始めてから2週間ほどでハンドペアリングを行う。1時間くらいあれば十分に交尾が完了する。産卵や幼虫管理なども全て約20~23℃で管理を行った。

産卵セット

産卵木はナラ材を使用。肉質が良く爪を立てて表面がぴきぴき割れる程度の材を使用した。樹皮を剝いだ後、30分ほど加水して、そのまま使用、または材が硬い場合は幼虫に使用したマットに埋めてバクテリア材に加工して使用。マットを2~3 cm ほど敷き詰めて、その上に材を転がす。マットは基本的に材から卵や幼虫が落ちた時にその個体が生存できるようにすることが目的なので、幼虫が生育できる種類なら何でも大丈夫だが、幼虫がより大きく育つように我が家では幼虫飼育に使用しているマットを使用している。材は1セットで10本前後は使用して、1回のセットで5~6本使用する。材の表面産みなので、細い材よりは太めの材を使用して表面積をかせいだ方がよい。我が家では材の表面のみ加水した材 (内部が乾燥した状態) で産卵セットを組んだ場合、高確率で変色したりしぼんだりして孵化率が低下している。逆に材の内部までしっかりと加水している材 (雨が降った後のようなかなり湿った状態) では孵化率が高いため多湿な環境が適している可能性がある。

採卵

産卵数を伸ばす、または卵がカビにまかれないようにする、メスが卵をつぶさないようにする、ハズレ♂や♀を見分ける、交尾がうまくいっているか見分ける目的で採卵を3日おきに行う。産卵セットで水分量が多い方が良いように卵を管理する際も湿度が高い方が孵化率が高い。我が家では、逆に乾燥している場合は高確率で孵化していない。加水のイメージとしてはマットを握って水がしたたり落ちるくらいが良い。

幼虫飼育

卵を回収してから1か月くらいで孵化する。孵化した幼虫は頭の色が黄色くなってから200 cc プリンカップで1匹ずつ管理。3か月くらいで2~3齢幼虫になるので、頭の大きさで大まかに分類して、♂も♀も800 cc ボトルで管理する。マットは固詰めすると酸欠になるのか幼虫が上がってきてしまうので軽く詰める程度に入れている。我が家では生オガ配合マットを使用しているので、このままマット交換はせず半年以上管理して羽化までもっていく。幼虫サイズがそこまで大きくないことと、生オガは消化吸収に時間がかかりあまりエサを求めた移動を必要としないので、1500 ccのボトルで管理すると移動していない箇所のマットが劣化して生育にネガティブに作用してしまっているように感じるので800 ccボトルで管理している。ただし、明らかに800 cc のサイズが小さく感じる個体は1500 cc に移動させる。

写真は1500 cc に移動させた個体。良い感じに居食いをしてくれている。

最後までご覧いただきありがとうございました!

進捗があれば追記いたします。

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